フィルターは光学グレードのガラス基板に薄膜を成膜しており、長期間使っているうちに傷が付いたり汚れたりして、本来の性能や特性を損なうことがあります。
なるべく長くご使用できるように、正しい取り扱い方や保存を行ってください。
フィルターに傷が付いたり、ご購入時の性能が出ない場合には、新しいものに買い替えてください。
フィルターは傷や汚れを付けない様に、細心の注意を払ってお取り扱いください。
持ち方は、写真1のように側面(コバ面)を軽く持ちます。膜面には絶対に触らないでください。
落下防止のために、指サック(パウダーフリータイプ)などを使ってフィルターに触ることをお勧め致します。
【注意】
フィルターを治具などに固定する時は、固定するネジを強く締め過ぎないでください。フィルターが破損する可能性があります。
使い終わったフィルターは汚れをきれいに拭き取り、傷が付かないようにフィルターケースに入れて保管するか、柔らかい紙や布に包んでください。
【注意】
フィルターは高温多湿の環境に放置すると、カビが発生することがあります。長期間使用しないときは、乾燥剤を入れて保管してください。
購入したばかりのフィルターを保管する場合は、梱包された袋から取り出して保管することをお勧め致します。
フィルター表面の油分などの汚れが気になる場合、クリーニングを行えますが、傷を付けるリスクがありますので、極力汚さないようにお取り扱いください。
クリーニングする際は、必ず治具などから外してください。
②フィルターを片手で保持し、表面についたほこりやゴミをエアーブロワーで吹き飛ばします。(写真2)
ほこりやゴミが付いたままクリーニングを始めると、フィルターに傷を付ける恐れがありますので、両面とも必ずこの作業を行ってください。
③クリーニングペーパーを何重かに折り、ペーパーにごく少量のアルコールを含ませます。(写真3)
フィルターの端から、常に均一な力で拭きます。縁まで来たら、フィルターに平行に滑らせるようにペーパーを押し出します。
ペーパーをきれいな面に持ち直して、図1のように放射状に拭きます。何度かこれを繰り返し、片面を拭き上げます。
④フィルターを光にかざし、汚れの状態を確認します。
汚れが取れていなかったり、拭きすじが残っていたら拭き直します。
⑤裏面も同様に拭き、クリーニング完了です。
クリーニングをしても汚れが落ちなくなったら、買い替えの目安になります。